LINGVIST ってどんな会社?

スタートアップ訪問シリーズその2。
今回はLINGVIST を訪問してきました。
LINGVIST とは
LINGVIST はディープラーニングで言語学習を加速させる企業として2013年にエストニアで誕生した企業。
LINGVIST は「エストニアで最も成功したスタートアップ企業」として知られています。
今回co-founderのOttにインタビューをさせて頂ける事になりました。
LINGVIST へ行く
LINGVIST は旧市街からバスで10分くらいのオフィス群にあります。

LINGVIST が入っているオフィス棟

LINGVISTは3階

あの奥ですね!!!
LINGVIST に到着すると間もなく、アポを取っていたCo-founder、Ottが登場。
やはりエストニア人らしくデカい。
早速雑談を交えつつ、LINGVIST についてのプレゼンをしてもらいながら、フォローアップでインタビューさせていただくことに。

ビジネスっぽく
創業ストーリー
LINGVIST は2人のエストニア人によって設立された会社。
一人はインタビューを受けてくれたOtt。
もう一人はAndres 。
Ottは元々銀行マン。
一方、Andres は元々スイスの核実験施設で物理学者。
スイスではフランス語が使われるため、Andresはフランス語を効率よく学ぶにはどうすれば良いか。
と、自分自身で考え、そこで機械学習の力を試してみる事に。
Andresはこの学習方法について、大学時代の知り合いであったOttに話を持ちかけ、2014年のプロダクトローンチに至った。
強み
LINGVIST の強みは何と言ってもディープラーニングを用いた言語学習の解析ができる事。
そしてそれにより、各人のレベルに合わせて学習コースを構成し、提供することができる事。
ディープラーニングを用いた言語学習の解析とは何なのか。
それは単語レベルの解析と、記憶定着レベルの解析により成り立っている。
単語レベルの解析は具体的に、50単語の認知度をテストするだけで、3000単語の認知度が実際にはわかってしまうというもの。
それにより、その人が学習しないで良い範囲が明白になり、よりスピーディーな学習が可能になっている。
また、記憶定着レベルの解析は、人によって異なる記憶の定着と忘却のタームの解析により成り立っている。
それにより、その人が忘れないように期間を考えたうえ、問題を出すようにプログラムしているとのこと。

記憶の定着について説明するOtt。
機械学習
「創業したての頃は、言語レベルの解析に用いるサンプルはどのように取得していたのか?」という問いに対しては、
「映画の字幕をひたすら取得していった。映画が最も自然な言語取得が可能だと思ったし、あらゆるシーンからの抽出が可能だからね。」
とのことだった。

機械とチェス!
創業から現在まで
LINGVIST の歴史を振り返るに、一番きつかったことは?と問うと、
「機械学習を用いた言語学習という刷新したツールに懐疑的な人が多く、中々受け入れてもらえなかったこと」とのことだった。
これについて、日本は特に顕著で、
「日本人は人気キャラや有名人を起用して宣伝しないと注目してくれない」という。
確かに私たち日本人は、本質を見抜く目がなくなって来ているのではなかろうか。
さらに、嬉しかった事について、質問すると
「波はあるけど、だいたいいつもハッピーだよ。新しい人に出会えた時なんかね!」と答えてくれた。
スタートアップとして大切にすべき考え方
Ottにインタビューを行った中で最も印象に残ったのが、
「失敗を恐れず、常にオープンであるべき」
「どこで何が起こるかわからないから、色んな人と会っていっぱい話すことが大切」という話だった。
実際に他のスタートアップと比べても、
TORIAEZU OUという訳もわからぬ日本から来た企業に対して、
LINGVIST ほど素早くOKをくれた会社はなかった。
また、「異なるバックグラウンドを持つ、考え方の違う人とチームを組むと良い」
というアドバイスも。
Andresは物理学者で慎重派。そしてOttはイケイケ派で、この性質の異なる二人の意見をぶつけていく事で、より良いものが出来上がって来たそう。
インタビューの後はオフィス見学をさせてもらった。

洗練されたオフィス

世界中のアクティブユーザが一目瞭然
最後に写真を撮ってもらった。
お土産までもらってしまった。
バフだ。次サハラ砂漠に行くときにつけていこう。

Ottとの記念撮影
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